スポンサーサイト

--/--/-- (--)  カテゴリー/スポンサー広告

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

吉野家の経済学

2004/08/15 (日)  カテゴリー/Entertainment

吉野家の経済学これは一年以上前にいつもの古本屋で買っていた本です。
タイトルに惹かれて買ったのですが、
内容もすごく面白かったです。

著者の伊藤さんは東大の教授なのですが、
文章を書くのがすごく上手いです。
すいすい読むことが出来ました。

現社長の安部さんと東大教授の伊藤さんの対談形式で進みます。

肝心の本の内容のほうは、吉野家の設立当初の話や倒産の話、そこからの復活の話まであります。
他にも安部さんが始めはアルバイトで働いていたという話や、
食の安全性についてや、チェーン店についてなど知ることが出来ます。

説明下手なので、恒例の引用で紹介します。

伊藤:のちに外食産業の旗手になる人たちが、同じ時期にアメリカへ学びに言っていたわけですね。
安部:みんな「これからはチェーンだ」と。
   で、そのときにアメリカでコーヒーショップ「ハワードジョンソン」の屋根の色を見て感激して、
   「あれがいい。あれを吉野家のシンボル・カラーにしよう」と。
   面白いことに、同じ頃に(中略)まったく同じことを考えた人がいた。
   ロイヤルホストの創業者・江頭匡一さんです。だから、ロイヤルホストも同じ色なんですね。


へぇ~、へぇ~となりました。
自分の働いている場所が、吉野家と同じ理由であのオレンジ色のシンボルカラーになってるなんて思いもしませんでした(笑)

安部:イギリスでは、ミート・ボーン・ミールを資料として使うことが1996年に禁止されている。
   ところが日本では、使うなという通告が出されただけで、実は流通していた。
   日本当局の対応には不安を感じたので、96年以降は国産牛を一切使わないようにした。


この安全に対する徹底したこだわりがあるからこそ、どんなに狂牛病騒ぎになっても持ちこたえたのでしょう。
外食産業は本当に、食の安全性に神経質にならないといけません。
異物混入や、詐称などの不祥事を起こす企業のせいで、
健全な企業まで影響を受ける可能性が出るのが外食産業です。
そうなってしまっても、しっかり裏打ちされたデータを見せることのできる吉野家はすごいと思います。

伊藤:あの倒産というのは、その後の吉野家にとって大きな財産になったわけだ。
安部:実に重要な学習をしました。あの失敗のデータベースは今も大切にしている。


いわゆる「失敗学」です。倒産の原因は急激な店舗拡大に伴う肉の需要増大にあったようです。
需要は増大しても、輸入規制の為に供給量は一定。
結果、原価が棚卸価格を上回り、売れば売るほど赤字になるという状況になったようです。
その時期に低コスト化を図るために、「やすさ」と「うまさ」をトレードオフしてしまった。
こういう失敗を大切にして、しっかりと吟味して店舗開発をしているそうです。
成功の秘訣は、失敗からどれだけ学ぶかにあるといういい例です。

人事関係の裏話や、チェーンストアの持つ長所・短所、現在の経済市場について楽しく勉強できます。
それは決して専門的で難しいレベルではなく、導入程度の簡単なものです。
しかし、経済について興味を持つためのきっかけ作りの本としてはお勧めの一冊です。
スポンサーサイト

この記事へのコメント

コメントを書く

管理人にのみ表示

この記事へのトラックバック

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  1. 無料アクセス解析
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。